心理カウンセラーの資格について、わかりやすく解説します!

資格をとって心理カウンセラーになりましょう

 

このページでは、「心理カウンセラー資格の正しい選び方」について説明します。ですが、その前に、基礎知識として「心理カウンセラーの3つの役割」について話をさせてください。

 

というのも、ここが理解できていないと、どの資格があなたに合うか判断できないからです。とても重要なので、よく読んでしっかり理解してください。

 

心理カウンセラーの「3つの役割」とは?

 

心理カウンセラーというと、世間一般には「うつ病を治療する人」と思われていたりします。たしかに、うつ病の患者さん相手に、カウンセリングすることはあるのですが、心理カウンセラーの役割はそればかりではありません。

 

心理カウンセラーの役割には、大きく分類すると3種類あります。クライアント(相談者)の心の状態によって、「心理療法」「メンタルケア」「コーチング」の3つの役割が求められるわけです。

 

心理カウンセラーの資格には心理療法・メンタルケア・コーチングの3つの役割があります

心理カウンセラーの資格は3つに分類できる!

 

それぞれ順番に説明します。

 

心理カウンセラーの役割<1>:心理療法

 

クライアントの心身の不調が、じつは過去に経験した「トラウマ(心的外傷)」が原因であることが少なくありません。たとえば、両親に虐待されたとか、学校でいじめられたとか、災害で家族を失ってしまったなど、精神的に強い痛みをともなう経験をしたことがあるケースです。

 

そういったトラウマを心の中で整理できないまま現在に至ると、苦しさや生きづらさを感じてしまい、心身にネガティブな影響が出てしまいます。クライアントのエネルギーレベルはマイナス状態です。

 

 

「心理療法」系の心理カウンセラーは、クライアントに寄り添い、心理学のスキルを使って心身の不調を少しずつ軽くしてあげたり、過去のトラウマを取り除いてあげたりします。

 

たとえるなら、海の底に深く沈んだクライアントの心を、少しずつ海面まで引き上げてあげるようなイメージです。

 

心理カウンセラーの役割<2>:メンタルケア

 

現代社会は「ストレス」だらけです。会社でも、家庭でも、学校でも、人間関係にストレスを感じ、経済面でも不安を感じ、心身ともに疲れ切っている人が少なくありません。

 

人間の心は、ある程度のストレスには耐えられますが、それにも限度があります。強いストレスに常にさらされていると、心身ともに限界に達し、前に進むエネルギーがすっかり無くなってしまうわけです。

 

 

「メンタルケア」系の心理カウンセラーは、親身になってクライアントの話を聞き、共感し、ときには心理学のスキルで心を軽くしてあげます。たとえるなら、荒波にもまれて溺れかけているクライアントの心を、救い出してあげるイメージです。

 

心理カウンセラーの役割<3>:コーチング

 

心理学のスキルは、心身が弱っている人を救うためだけのものではありません。ポジティブな状態をよりポジティブにして、目標を達成するための強い推進力としても役立つものです。

 

たとえば、スポーツで好成績を出したいとか、リーダーシップを発揮してプロジェクトを成功させたいとか、難しい試験に合格したいとか、あるいは好きな人に告白するなどといったことにも、心理学のスキルは役立ちます。

 

 

「コーチング」系の心理カウンセラーは、クライアントが何か目標を達成するのをサポートします。さらに言えば、あなた自身が目標を達成するのにも、身につけた心理学のスキルが大いに役立ってくれます。

 

たとえるなら、大空に向かって羽ばたくための「翼」のようなものと言えるかもしれません。

 

あなたは、どのタイプの心理カウンセラーになりたいですか?

 

心理カウンセラーには「3つの役割」があることが理解できると、あなたが取得すべき資格が自動的に絞られてきます。

 

つまり、心理療法系の心理カウンセラーになりたいなら心理療法系の資格を、メンタルケア系ならメンタルケア系の資格を、コーチング系ならコーチング系の資格を選べばいいわけです。

 

心理カウンセラーの資格を「7種類」に分類

 

ただし、実際には、どの資格を取得するにも、「3つの役割」の要素が多かれ少なかれカリキュラムに含まれていたりします。どこに重点を置いているかという違いはありますが、全体的に広く浅く学ぶのも事実なわけです。

 

なので、無理やり3つに分けてしまうのではなく、次の図のように「7種類」の分類で考えるのが現実的ではないでしょうか。

 

心理カウンセラーの資格は7つの領域から選ぶ

心理カウンセラー資格には7種類ある!

 

  1. 心理療法
  2. メンタルケア
  3. コーチング
  4. 心理療法メンタルケア
  5. 心理療法コーチング
  6. メンタルケアコーチング
  7. 心理療法メンタルケアコーチング

 

心理カウンセラーの資格一覧

 

以上を踏まえて、具体的にどのような資格があるか見ていきましょう。興味のある資格が、きっと見つかるはずです。

 

【分類@】心理療法

上級心理カウンセラー

認知行動療法など、心理療法の実践的なスキルを学べる資格。プロを目指す第一歩として人気があります。

メンタル心理カウンセラー

心理学の基礎知識と、心理療法の概要が学べる資格。心理学をはじめて学ぶ方におすすめの初級資格です。

 

【分類A】メンタルケア

産後ケアリスト

産後うつなど、出産前後の精神的に不安定な女性をサポートする専門家。有資格者がまだまだ少なく狙い目。

メンタルヘルス・マネジメント検定

職場で働く人たちの心のケアを実践するための資格。部署をまとめる管理職に特に推奨される資格です。

メンタルケア・アドバイザー

メンタルケアの基礎知識が学べる資格。セルフ・カウンセリングの技法で、自分自身の心のケアにも効果的。

青少年ケアストレスカウンセラー

精神的に不安定になりがちな、小学生・中学生・高校生の子ども(青少年)のストレスケアが学べる資格です。

高齢者ケアストレスカウンセラー

介護や医療福祉施設で、高齢者と関わる機会の多い方は、ぜひ取得しておくべきストレスケアの資格です。

企業中間管理職ケアストレスカウンセラー

自己流のコミュニケーション術だけでは難しい、職場での部下のマネジメント方法が身につく資格です。

ひきこもり支援相談士

教育関係の方や、ひきこもりの家族がいるなら、ひきこもり支援相談士の資格は取得しておいて損はないです。

不登校訪問専門員

不登校になってしまった本人、そして家族を支援できる人材になるための資格です。教育関係の方に。

 

【分類B】コーチング

※該当なし

 

【分類C】心理療法メンタルケア

日本応用カウンセリング審議会認定カウンセラー

心理クリニックが主催する資格。つまり、現場で実際に使われている手法を身につけることができます。

ケアストレスカウンセラー

メンタルケア心理士の上位資格。より高度なカウンセリング技法が身につきます。公的学会認定資格です。

メンタルケア心理士(こころ検定2級)

文部科学省後援の資格になり、名称が「こころ検定」に変わりました。公的資格に準じる信頼性がメリット。

メンタルケアカウンセラー

メンタルケアに関する初級資格。公的学会認定資格なので、名刺に堂々と書けるのがメリットのひとつです。

EAPメンタルヘルスカウンセラー

職場で働く人のメンタルヘルスケアについて学べる資格です。米国企業の多くで導入されています。

 

【分類D】心理療法コーチング

※該当なし

 

【分類E】メンタルケアコーチング

NLPプラクティショナー

世界中で多くの成功者が実践している「NLP」の資格。悪用厳禁!他人を自在に操れるほど強力です。

LCプラクティショナー

NLPを「通信講座」で学んで取得できる資格。通学講座に通うのが難しい場合におすすめです。

 

【分類F】心理療法メンタルケアコーチング

NLPマスタープラクティショナー

NLPプラクティショナー修了後に目指せる上位資格。コミュニケーション能力が劇的に変化します。

 

 

心理カウンセラー資格おすすめランキング

NLPプラクティショナーの特徴
神経言語プログラミング「NLP」の初級資格。通学講座なので、トレーナーから直接学べます。最大10人程度のグループワークで実践力が鍛えられるのも魅力。
価格
通学講座
35万円
評価
評価5
備考
約4ヶ月
NLPプラクティショナーの総評
NLPは「人間の潜在意識をコントロールする技術」です。相手の潜在意識をコントロールして効果的にコミュニケーションしたり、自分の潜在意識をコントロールして能力を引き出せるようになります。

通学講座なので費用がそれなりにかかりますが、それだけの価値はあります。

ケアストレスカウンセラーの特徴
ストレスマネジメントの専門家であることを示す資格。内閣府の認可を受ける職業技能振興会が認定する資格なので、信頼性が高く、名刺にも書けます。
価格
通信講座
3.4万円
評価
評価4.5
備考
約3ヶ月
ケアストレスカウンセラーの総評
ケアストレスカウンセラーの資格を取得すると、さらに「青少年・高齢者・企業中間管理職」の専門コースに進むこともできます。お仕事にストレスマネジメントの技術を活かしたい方に特におすすめです。

メンタルケア心理士(こころ検定)の特徴
メンタルケア心理士は、文部科学省の後援を受けることになり、「こころ検定2級」に名称が変わりました。まさに「公的資格」と言っていいでしょう。
価格
通信講座
4.9万円
評価
評価4
備考
約4ヶ月
メンタルケア心理士(こころ検定)の総評
医療・福祉・教育・産業・公共サービス等で、各種相談業務や、心理カウンセリング業務を行うなら、ぜひ取得しておきたい資格のひとつです。将来的に1級まで取得すれば、心の専門家として、職場でも一目置かれること間違いなしです。

メンタル心理カウンセラーの特徴
日本能力開発推進協会(JADP)が認定する資格。過去1万人以上が学んだ実績があり、プロの心理カウンセラーも取得している人が多いです。
価格
通信講座
2.8万円
評価
評価3.5
備考
約2ヶ月
メンタル心理カウンセラーの総評
「メンタル心理カウンセラー」は、心理カウンセリングの初級レベルの資格です。これの上位資格となる「上級心理カウンセラー」も合わせて取得することで、プロの心理カウンセラーとしてスタート地点に立てます。

メンタルヘルス・マネジメント検定の特徴
大阪商工会議所が認定している、職場のストレスケアに関する資格。取得を推奨している企業も多く、中間管理職、人事担当者、中小企業の経営者などに大変人気です。
価格
通信講座
3.5万円
評価
評価3
備考
約4ヶ月
メンタルヘルス・マネジメント検定の総評
どこの企業でも、ストレスマネジメントの重要性は認識されつつありますが、実際には専門的な知識とスキルを持つ人が職場にいなかったりします。なので、この資格を持っていると、キャリアアップに大いに役立ちます。

 

心理カウンセラーの資格講座一覧

 

心理カウンセラーの資格を取得するには、「通学講座」に通って勉強するか、「通信講座」で自宅で勉強するかの2種類の方法があります。

 

通学講座」は、費用が少し高めです。ですが、プロの講師から直接教えてもらえますし、いっしょに受講している仲間と楽しくグループワークできるのもメリットです。実際に使えるスキルが確実に身につきます。

 

通信講座」は、なんといっても自宅で学べるのがメリットです。毎日の空き時間を有効活用して勉強できるので、会社勤めで忙しい方でも、子育て中の主婦でも、マイペースで進めていくことができます。

 

どちらか、あなたの取り組みやすい方を選んで、心理カウンセラーになる勉強を始めてください。

 

ヒューマンアカデミーの心理学講座パンフレット

無料でパンフレットも送ってもらえます

 

心理カウンセラーの通学講座

資格名 認定団体 講座運営 費用 期間 エリア 資料請求
NLPプラクティショナー 米国NLP協会 ヒューマンアカデミー 35万円 約4ヶ月 ほぼ全国

日本応用カウンセリング審議会認定カウンセラー 日本応用カウンセリング審議会 APC付属心理教育学院 29.4万円 約10ヶ月 東京

産後ケアリスト 日本産後ケア協会 ヒューマンアカデミー 3.7万円〜 1日〜 名古屋

 

心理カウンセラーの通信講座

資格名 認定団体 講座運営 費用 期間 資料請求
メンタルヘルス・マネジメント検定 大阪商工会議所 ユーキャン 3.5万円 約4ヶ月

上級心理カウンセラー 日本能力開発推進協会 キャリアカレッジジャパン 4.9万円 約4ヶ月

メンタル心理カウンセラー 日本能力開発推進協会 キャリアカレッジジャパン 4.9万円 約4ヶ月

メンタルケア・アドバイザー セルフ・カウンセリング普及協会 がくぶん 5万円 約6ヶ月

メンタルケアカウンセラー メンタルケア学術学会 ヒューマンアカデミー 3.9万円 約3ヶ月

メンタルケア心理士(こころ検定2級) メンタルケア学術学会 ヒューマンアカデミー 4.9万円 約4ヶ月

LCプラクティショナー NLPミレニアムジャパン ヒューマンアカデミー 16.2万円 約3ヶ月

ケアストレスカウンセラー 職業技能振興会 ヒューマンアカデミー 3.4万円 約3ヶ月

青少年ケアストレスカウンセラー 職業技能振興会 ヒューマンアカデミー 6.8万円 約6ヶ月

高齢者ケアストレスカウンセラー 職業技能振興会 ヒューマンアカデミー 6.8万円 約6ヶ月

企業中間管理職ケアストレスカウンセラー 職業技能振興会 ヒューマンアカデミー 6.8万円 約6ヶ月

ひきこもり支援相談士 職業技能振興会 ヒューマンアカデミー 3.5万円 約3ヶ月

不登校訪問専門員 職業技能振興会 ヒューマンアカデミー 3.5万円 約3ヶ月

EAPメンタルヘルスカウンセラー EAPメンタルヘルスカウンセリング協会 キャリアカレッジジャパン 30万円 約3ヶ月

 

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