【心理カウンセラー入門講座2】心理カウンセラーが求められる社会背景

 

世間に知られるようになり、身近となった心理カウンセラーですが、これだけ身近になったのには理由があります。それは、日本の社会背景にあります。

 

これまでは、発展途上国として高度経済成長期を駆け抜けてきた日本ですが、経済的に成長してしまった日本に待っていたのは、心の後進国というレッテルだったのです。多くの先進国は、経済と共にメンタルケア、つまり心の健康にも気をつけていたのです。

 

しかし、日本ではその部分が二の次になっていたことが一つの要因として挙げられます。そのため、経済では先進国でありながら、心の健康では後進国となってしまったのです。

 

がんばっても報われない今の日本の状況

 

経済がうなぎ上りになっていた時には、ストレスを感じていても、それを押し殺すことができました。というのも、給与や賞与という、目に見える形で報酬を受け取ることができたからです。つまり、頑張れば頑張った分だけの見返りがありました。

 

しかし、現在では、頑張っても報われない、ということがしばしばあります。これは、目に見える形での報酬がなくなってしまったためです。そのため、ストレスに蓋をすることができなくなっているのです。

 

対人関係がうまくいかなくなる原因

 

また、家族の在り方も変わってきたことが挙げられます。一昔前では、おじいちゃんやおばあちゃんと一緒に暮らすという、いわゆるサザエさんの家族が理想でした。

 

しかし、現在では、核家族化が進んでおり、年配の人と関わることが少なくなってきました。両親が共働きの家族が増えることで、子供たちの心の成長に大きなダメージを与えることとなるのです。両親と過ごす時間が短い子供たちは、身近に相談する相手がいないので、自分の心をコントロールすることが苦手になりやすい、というデータがあるほどです。そのため、対人関係に支障が出てしまい、学校や会社で孤立してしまったり、逆にいじめっこになってしまったりするのです。

 

様々な要素が絡みあった結果として、悩みの複雑化や多様化が浮上してきたのです。浮上してきた悩みを紐解き、解決へとサポートするのが、心理学の知識を持った心理カウンセラーというわけです。