【心理療法入門講座1】精神分析療法

 

心理カウンセリングでは、様々な療法が用いられます。今回は、精神分析療法について、ご紹介いたします。

 

精神分析療法では「無意識」に着目する

 

精神分析療法は心理学の父と言われるフロイトが提唱した療法で、最も長い歴史を持っている療法になります。精神分析療法では、無意識に焦点が当てられます。

 

人は意識と無意識を持っており、1:9の割合と言われています。ですので、意識下でどれだけ改善しようと頑張っても、無意識下で頑張りたくないと思っている状態では、改善することが難しいのです。

 

無意識下のことに関しては、クライアント自身は知りえることができません。そのため、精神分析療法を用いることで、クライアントが無意識下ではどのようなことを考えていて、どのようなことを感じていたのかを理解できるように手助けすることが目的となっています。

 

精神分析療法の「防衛機制」

 

フロイトは、受け入れがたいことが起こったときに、自分の心を守るためとして防衛することがあると言っています。これが、防衛機制というものです。例えば、合理化、というものがあります。これを説明するには、イソップ寓話のすっぱいぶどう、という話が持ち出されます。

 

きつねが、たまたま通りがかった道でブドウをみつけました。きつねはそのブドウを食べようと思いました。しかし、そのブドウはきつねの身長よりも高く、棒などを使って取ろうとしましたが、結局取ることができませんでした。そしてきつねは、「すっぱそうなブドウだから取るのをやーめた」と言って、その場から去ってしまいました。

 

結果に対して言い訳をしていたきつねなのですが、この心理が合理化、と呼ばれるものなのです。つまり、自分の心の傷を最小限に留めるために、このような動きをするのです。他にも種類がありますが、フロイトはこれらを元に、無意識下で本当は何を守ろうとしているのか、というのを意識させていくのです。

 

精神分析療法の「自由連想法」

 

他には、自由連想法、というものがあります。例えば、りんご→赤い→ポスト・・・など、自由につなげて言ってもらい、それを再度繰り返して、詰まったところやいい間違えたところに何か手がかりがあるのではないか、もしくは連想していった結果のものに何かヒントが隠されているのではないか、とクライアント自身に意識してもらうものです。これは、無意識を知る手がかりとなるのです。

 

注意点としては、トラウマがある場合、フラッシュバックを起こしやすくなる、ということです。そのため、十分に注意しなくてはいけないだけでなく、しっかりと訓練を積んだ人のみが行う療法となるのです。また、時間とお金がかかってしまうのも、デメリットとなります。