心理カウンセラーはどのような手法を用いるのか? 目指すゴールとは?

 

人間関係のこと、仕事のこと、健康のこと、将来のことなど、人は誰しも「悩み」や「不安」を抱えて生きています。それでも私たちは、一生懸命に仕事したり、ときには気晴らしをしたりして、心のバランスを保ちながら生活していくことができるものです。

 

人はだれでも悩みや不安を抱えているものです!

 

しかし、それらの「悩み」や「不安」が自分一人では抱えきれないほど大きくなると、心のバランスを保つことが難しくなってしまいます。そしてひどい場合には、日常生活を送ることが困難になるほど、心身の調子を崩してしまうことがあります。

 

心に問題を抱えている人が増えています!

 

強いストレスを受け続け、心がそれに耐え切れなくなってしまうと、眠れないなどの体調不良を引き起こします。さらに、ひどい場合には「うつ病」などの深刻な精神疾患へとつながって、仕事や日常生活に支障をきたすほど調子が悪くなることさえあります。

 

参考までに、厚生労働省で発表している統計データを見てみましょう。

 

 

 

(精神疾患で医療機関を利用している人の数)

 

 

 

このデータによると、心の不調で医療機関を利用している人が、現在300万人を超えるほどもいらっしゃることが分かります。ですが実際には、この数字はおそらく氷山の一角で、心の不調で悩んでいる人の実際の人数は、もっとずっと多いことが予想されます。


 

悩みや不安をひとりで抱え込まざるをえない現状

 

このようなデータを見ると、「心が限界になる前に、誰かに相談すればいいんじゃないの?」と思うかもしれません。たしかに、誰かに相談することができれば、有効な解決策をアドバイスしてもらえるかもしれませんし、話すだけで心が楽になるということもあるでしょう。

 

そもそも信頼して相談できる相手がいない!

 

しかし、残念なことに、周囲を見渡してみても、「信頼して相談できる相手」がいないというケースも多いです。個人と個人の繋がりが希薄な状況で生きている人も多いですし、弱みを見せるとつけ込まれて騙(だま)されるなどという寒々しいこともありえる時代です。

 

信頼して相談できる相手が見つからない!

 

さらに言えば、周囲にいる普通の人たちは、心の問題について知識のない人ばかりです。そのため、悩みや不安を相談しても、必ずしも適切なアドバイスをもらえるとは限りません。

 

ありがちな役に立たないアドバイス

 

「もっとガンバレ!」
「オマエならできるよ!」
「みんな悩んでんだから甘えるな!」
「だからオマエはダメなんだ!」
「もっとポジティブ思考になれ!」

 

心の問題について知識のない人は、根性論やポジティブシンキングなど、役に立たない無責任なアドバイスしかできません。こんなアドバイスしかもらえないことが分かっているため、誰にも相談できないまま、心身の不調がますます深刻になってしまいます。

 

「心の専門家」が社会から切望されています!

 

悩んでいる人がホントに相談したいのは、心の問題について「専門的な知識」を持っている人であり、理路整然とした「解決に導くための技術」を持っている人です。つまり、信頼できる「心の専門家」に相談したいと思っているわけです!

 

「心の専門家」=「心理カウンセラー」

 

以上のような社会背景もあり、今、「心理カウンセラー」に対する期待とニーズがとても高まっています。心理カウンセラーは、「心理療法(心理学をベースにした知識・技術)」を用いて、心に不調を抱えている人の症状を改善させる「心の専門家」です。

 

心理カウンセラーは具体的にどのような手法を用いるのか?

 

心理カウンセラーは、「クライアント(相談者)」との対話を通じて、心に不調をきたしたプロセスや、生活環境の問題点などを見つけていきます。そして、適切な助言や情報提供によって、クライアント本人が自分自身で心の不調を取り除けるようにサポートします。

 

 

ステップ1 じっくり話を聴いてあげる!

 

何か悩みがあるとき、誰かに相談したら、気持ちがスッと楽になった経験はないでしょうか? 心理カウンセラーの1つ目の役割は、クライアントの話をじっくり聴いてあげることです。じっくり聴いてあげるだけで、クライアントの表情がパッと明るくなって、症状が改善することも少なくありません!

 

ステップ2 助言&情報提供をする!

 

一方で、悩みがとっても深い場合など、ただ単に話を聴いてあげるだけでは、気持ちが軽くならないことも当然ありえます。そこで、心理カウンセラーの2つ目の役割として、クライアントの悩みをどうやって解決するか考えて、助言や情報提供をしたりします。心理カウンセラーとしての経験を積みながら、スキルを高めていく部分です!

 

ステップ3 心が病んでしまった原因を明らかにする!

 

さらに言えば、クライアント自身が何に悩んでいるのか分かっていない場合も少なくありません。そのため、心理カウンセラーの3つ目の役割として、クライアントの話をじっくり聴きながら、何に悩んでいるのか、心が病んでしまった原因は何なのか、明らかにすることも必要になってきます。

 

このように、クライアントの心に寄り添いつつ、問題解決の方法をいっしょに探していくのが心理カウンセラーに求められる役割と言えます!

 

心理カウンセリングで目指すゴールとは?

 

心理カウンセリングの目的は何かというと、クライアントが「自分なりの結論」を導き出すためのお手伝いをすることです。問題を解決するのはあくまでクライアント本人だということです。

 

 

さらに言えば、必ずしも問題が解決しなくてもかまいません。世の中の問題は、心理カウンセラーががんばったところで、そう簡単に解決するものではないからです。問題自体は解決しなくても、クライアントの心が成長し、少しずつ楽になっていけばゴールに到達したと言えるわけです。

 

心理カウンセラーは価値観を押し付けない!

 

一般の人に悩みを相談すると、「それはこうです。だからこうすべきです!」というアドバイスをもらうことが多いと思います。相談を受けた人の中に「こうすべき!」という価値観があって、その価値観を相談者に押し付けようとするわけです。

 

しかし、心理カウンセラーが悩みを聞くときは、このように価値観を押し付けることはしません。世の中の問題には正解がないことも多く、「Aでもいいけど、Bでもいい」というようなあいまいさを含んでいることが普通だからです。

 

クライアントの心の成長をじっと待つ!

 

心理カウンセリングでは、クライアントが自分で考えるための判断材料として、いろいろなヒントや情報を提供していきます。そして、クライアントが自分なりの結論にたどり着くのをじっくり待ちます。クライアントの「心の成長」を待つのがカウンセリングの本質なんです。

 

心理カウンセラーはあらゆる分野で活躍できます!

 

心理カウンセラーに対する社会的ニーズの高まりを受けて、最近では心理カウンセラーの資格取得を目指す人がホントに増えてきました。資格を取得することでプロの心理カウンセラーとして歩み出す人もいますし、日常生活に活かしたいと考えている人も多いようです。

 

ちなみに、「マルチスキル」という意味で考えると、心理カウンセラーの資格は、学校の先生にも、病院の看護師さんにも、企業のサラリーマンにも、家庭の主婦にも、いろんな分野の人におすすめの資格です。どの分野の仕事であっても、人の心をケアする要素が必ず含まれているからです。

 

心理カウンセラーの活躍の場はいろいろ

 

人の心をケアするのに必要なのは、単なる世話好きのおせっかいさんではありません。いいかげんなアドバイスは、心に問題を抱えている人にとって、むしろ害になることさえあるからです。今、社会に求められているのは、「心の専門家」として、心の問題に対してプロのサポートができる「心理カウンセラー」なんです。

 

心理カウンセラーの資格は、一生使える役立つ資格です! ぜひあなたも、心理カウンセラーの資格を取って、社会の役に立つ心理カウンセラーを目指してみてはいかがでしょうか。

 

心理カウンセラーとして働くにはどの心理療法をマスターすべきか?

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